珍しく、映画館で映画を見てきました。
「十二人の死にたい子どもたち」、みなさんは見ましたか?
私は、テレビのコマーシャルを2~3回みて、面白そうだなって思ってみました。
でも、思っていたのとは全然違っていたので、ちょっと残念だったな。。。
というのが、正直な感想です。
で、感想は書かないでおこうかなーって思ったんだけど、私と同じようにCMをみて、勘違いして見た人もいるかもしれないしなぁと思って、やっぱり書くことにしました。
と、いうことで、ここから先はネタバレありの感想を書いていくので、これから映画を見ようかなって思っているひとは、気を付けて読んでね。
『12人の』ってタイトルについているから、最初にすぐ思いつくのは、「12人の優しい日本人」と「12人のいかれる男たち」だよね。
両方とも面白い映画で、好きな映画。特に、「優しい日本人」のほうは大好きだったなー。
で、今回の子の「死にたい子どもたち」も、他の2つと同じように、議論をして全員一致で同じ答えを出そうとするんだよね。
その議論は「安楽死を実行するかどうか」
だけど、私がCMを見て想像したのは、安楽死をしたかったのに、殺人鬼がその中にいて、一人、また一人って殺されて行ってしまうホラー映画でした。
そう思いこんでしまって映画館に行ったので、見ている途中で、(え?もしかしてこれ、だれも殺されないの?)って気づいたときはちょっとショックだった。。。 T-T
まぁ、一人殺されそうにはなったけどね。^^;
映画の内容的には、ほとんどが5番のシンジロウ(新田真剣佑)の推理というか謎ときだから、ホラー映画を期待していた私にとってはかなりの大誤算。
でも、CMの中で
「死にたいけど、殺されるのはイヤ。」
「まさかこの12人の中に殺人鬼が……?」
「疑心暗鬼の中ウソとダマしあいが交錯し」
「いつ誰が殺人鬼と変身するのか!?」
「全員、ヤバい。 気が抜けない。」
なんて言葉を聞いたら、ホラーと勘違いする人、他にもいるんじゃないかな?
と、私的にはそこがちょっと不満でした。
でも、まぁ勘違いしたのは私だからしょうがないんだよね。
だけど、私が不満に思う理由は、それだけじゃない気もするんだよね。
なんていうか、最後の真実が明かされた後の全員一致で「この集いを中止する」という結論に至った部分が納得できなかったのもあるんだよね。
5番シンジロウが
「0番が生きてるって気づいたとき、みんな真っ先に救いたいって思ったでしょ」
「それは0番だけじゃなくて、ここにいるみんなのこともだよ!」
的なセリフは、私も一瞬、(そうだよね。だからみんな生きるべきだよ!)って気になった。
でも、それは一瞬だったかな。
人によっては、この言葉だけで生きていこうって気になっても納得できる程度の理由の人も何人かいたけど、それじゃ納得できない人もいた。
1番サトシ(高杉真宙)と7番アンリ(杉咲花)は安楽死をあきらめたわけではないみたいだから、除外するにしても、2番ケンイチ(渕野右登)6番メイコ(黒島結菜)9番ノブオ(北村匠海)はそんな簡単に自殺をやめて、最後みんなと一緒に笑顔で帰れるの?って思っちゃう。
だって1番サトシはもし10番セイゴ(坂東龍汰)にいじめっこを成敗してもらっても、あの性格では大学行ってから、社会に出てからまたいじめられるかもしれない。
いじめられなくても、うまく人と付き合っていけない可能性が大きいんじゃないかな?そんなことないよっていう人もいるだろうけど、本人がそう思えるかな?自分の未来に対するものすごい大きな不安を何も解決していないんだよね。
6番メイコは父を愛しているけど、自分は本当には愛されていないっていう悩み。これはもう解決しようがなくて、自分の気持ちや考え方を変えていかないといけないけど、そう簡単に変えられるわけがない。
変えていこうってきっかけになったのかもしれなくても、あそこまで性格歪んでしまったのに、笑顔でみんなと一緒に帰るのはやっぱり不自然だよって思っちゃう。
9番ノブオは、人を殺してしまった過去があって、それを一生背負って生きていくって決めたわけだけど、それってどう考えたって、家族や親せきの人生も巻き込んでしまうとんでもないことだし、自首する覚悟が出来ているにしてもなんか不自然な気がするんだよね。
この映画、若い人たちをターゲットにしているわけだから、最後みんなが自殺しないって結末にしたのはとてもいいとは思うけど、ちょっとくらい不自然なところは無視してハッピーエンドな部分を受け入れてしまえばいいんだろうけど、私的にはちょっと納得が出来なくてもやもやしてしまった映画でした。
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